建設費1490億円をかけ、2019年11月末までの完成をめざす「新国立競技場」(観客席約6万人、オリンピック開催後、席数を約8万席にする予定)の起工式が11日催され、安倍晋三総理は「新時代のスポーツと文化を発信する拠点となっていくことを祈念する」とあいさつした。
安倍総理は新整備計画では「アスリートを第一とし、世界最高のユニバーサルデザインを備え、周辺環境等との調和や日本らしさを取り入れた新しい競技場の姿が描かれていた。その姿は神宮外苑や旧国立競技場の歴史を受け継ぎ、新時代のスポーツと文化を発信する競技場として生まれ変わると強く確信させてくれるものになっている」と強調した。
また安倍総理は「東京オリンピック・パラリンピックを世界一の大会にしなければならない」とし「夢と希望を分かち合う大会、誇れるレガシーを創出し日本の力を世界に発信する大会、我が国の未来を切り拓く大会にしていかなければならない」と呼びかけ「新しい国立競技場はその舞台にふさわしいスタジアムだ。4年後、多くのアスリートがこの競技場で、自己の限界に立ち向かい、人や社会を元気にしてくれると信じている」と期待した。
新国立競技場は地上5階、地下2階、延べ床面積19万4010平方メートル。スタンドは3層。周辺の自然との調和を重視し、「木と緑のスタジアム」をコンセプトに、高さも50メートル以下に抑えている。観客席の屋根は鉄と木材のハイブリッド構造になるという。(編集担当:森高龍二)