トヨタ自動車は、2017年のグローバル販売および生産計画を発表、4年連続1000万台超の販売を目指す。ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体の販売は前年見込みより1%多い1020.2万台となり、1000万台を上回る水準を確保する。この計画の1020.2万台は過去最高だった2014年の1023万台に次ぐ水準だ。
中国での小型車普及対策の柱だった減税が打ち切りになるなど、順風ばかりとは言えないが、新型車やフルモデルチェンジ車投入によるテコ入れなどで計画達成を目指す。
トヨタ単体の販売は前年見込み比1%増の926万台とする。2016年夏の時点では部品メーカーに942万台の計画を示して販売拡大を目指していたが、中国の販売減などを織り込んだ数字となったようだ。
また、ダイハツ工業、日野自動車を除いたトヨタ単体の2017年(1〜12月)の世界生産台数を、2016年計画と同等の898万台に設定した。国内が前年2%増の321万台、海外が1%減の577万台と2016年と同程度を見込む。
グループ全体の生産は前年計画比1%増の1036.6万台を計画し、2014年の1028万台を超える見通しだ。
2016年末に日本国内で新型クロスオーバーSUV「C-HR」を発売し、増産体制に入る。また、夏までに米国の最量販車種である中型セダン「カムリ」をフルモデルチェンジする予定だ。米カリフォルニア州などで実施するZEV(ゼロ・エミッション車)規制に対応するプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」も刷新して増産する。また、2017年初にデトロイトショーで世界初公開する高級車ブランド、レクサスのフラッグシップ「LS」のフルモデルチェンジも控えている。(編集担当:吉田恒)