在日米軍によるオスプレイの空中給油訓練が6日から再開されることになったが、稲田朋美防衛大臣は5日夜の記者会見で「沖縄を始め地元の皆様方にしっかりと事故の原因と対策について説明をしていきたいと考えている」と語った。
また空中給油訓練は「陸地から離れた海域の上空でしか実施しない、陸地の上空では実施しないということも確認した」と語った。
稲田防衛大臣は「オスプレイの事故以来、米側との間での協議は集中的に行ってきた」としたうえで「米側が事故調査をまだ行っていて、事故の原因を完全に特定するというには至っていないけれども、かなり詳細な対策についても、米側から示された。今般の事故に関しては夜間の空中給油という高い技能を要するオペレーションが、強風、乱気流といった気象条件下で行われていたという環境要因と、人的要因が複合的に重なって発生した可能性があるということで、日米間で見解が一致した。防衛省として、今回の事故要因について、あらゆる可能性を分析し、要因を幅広く網羅する再発防止策を米側が実施したことを確認した」と空中給油訓練再開を容認するに至ったとした。
稲田防衛大臣は「オスプレイが緊急事態や災害救援の場で活躍していることも事実で、空中給油はその活動を支えるために欠くことが出来ないオペレーションで、米側の説明では、昨年4月に発生した熊本地震の際、被災地まで救援物資を輸送したオスプレイは、フィリピンから空中給油を受けて派遣されたということだった」と語った。(編集担当:森高龍二)