空中給油再開「専門家の立場で判断と承知」外相

2017年01月05日 20:53

 岸田文雄外務大臣は5日の記者会見で、在日米軍がオスプレイの空中給油訓練を6日から再開することについて「防衛省の方で発表されたと聞いている。防衛省、そして外務省に対しましても米軍側から様々な情報提供、説明が行われてきた。防衛省が専門家の立場から米軍側の説明を受けて、その内容を分析した結果、判断したものと承知している」とし、専門的立場から安全性を確認したものとの認識を示した。

 また、今日5日から11日までの日程で、フランス、チェコ、アイルランドを訪問することの狙いについて岸田外務大臣は「国際社会が法の支配に基づく国際秩序に対する挑戦、あるいは保護主義の台頭に対する懸念、こうしたものに直面する中にあって、法の支配をはじめとする基本的な価値を共有する国々との連携が一層重要になっていく」とし「特に基本的価値に対する強いコミットメントを有するフランス、チェコ、アイルランドとの間で、政治・安全保障における連携の強化、自由主義の旗をしっかり掲げていくということ、国際社会の平和や安定に対してしっかりと連携を強化していくということを確認したい」と語った。

岸田外務大臣は「フランスでは稲田朋美防衛大臣とともに日仏2+2を開催する。また日本の外務大臣としてはチェコへの訪問は16年振りになる。アイルランドへの訪問は26年振りになる。両国とはそれぞれ今年、国交回復、国交樹立60周年を迎える。こうした節目を祝うとともに、両国との関係強化につとめる良い機会にしたい」とした。(編集担当:森高龍二)