防衛省統合幕僚監部が22日までに発表したところによると、今年度3四半期(昨年4月―12月)までの緊急発進回数は883回と前年同期に比べ316回の増と急増したことが分かった。
緊急発進の対象国や地域では、中国機が全体の735を占めた。次いでロシア機で約26%、その他が1%だった。
特徴としては(1)中国機に対する緊急発進回数が644回で、前年度同期と比べて271回の大幅増加。防衛省は「東シナ海から太平洋に至る長距離飛行を含む11件の事例は特異な飛行として公表した」としている。
また(2)ロシア機に対する緊急発進回数は231回で、前年度同期と比べて48回の増加。「尖閣諸島領空付近の飛行を含む2件の事例について特異な飛行として公表した」としている。
また(3)推定を含めて、中国機に対しての緊急発進では『戦闘機』、ロシア機に対しては『情報収集機』に対する緊急発進だったとしている。緊急発進は平成25年度から800回を超える高い頻度になっている。(編集担当:森高龍二)