防衛省統合幕僚監部は今年度上半期(4月―9月)の「緊急発進件数」をまとめた。343回と前年度同期の533回に比べ190回減少した。
政府は安保法案国会審議中、国際環境の変化で日本を取り巻く安全保障環境は大きく変化している、とし、安全保障環境の厳しさが日増しに強くなっているように説明してきたが、緊急発進しなければならない状況は逆に減少していたことになる。
緊急発進回数の対象国は推定を含め中国機が約67%を占め、ロシア機が約32%、その他1%になっていた。
統合幕僚監部は「中国機に対する緊急発進回数は合計231回で、前年度の同時期と比べ24回増加し、国・地域毎の緊急発進回数の公表を開始した平成13年度以降最多となった」としている。
また「特異な飛行として7件の事例を公表。ロシア機に対する緊急発進回数は合計108回で、前年度の同時期と比べ216回減少した」という。(編集担当:森高龍二)