2016年4Qのグローバルのスマホ販売台数は前年比6%増の3億9100万台

2017年02月18日 19:13

 GfKジャパンによると、2016年第4四半期(10-12月)におけるグローバルのスマートフォン販売台数は前年比6%増の3億9100万台となる見込みだ。北米はフラグシップモデルの発売や携帯電話キャリアのプロモーション強化を受けプラス成長に戻った。西ヨーロッパは、グレート・ブリテンにおいてブラック・フライデー時期に需要の拡大がみられたが、全体では数量前年比4%減となった。2016年通年のグローバルのスマートフォン販売台数は14億1000万台、2017年通年では前年比5%増の14億8000万台が見込まれるとしている。

 西ヨーロッパにおける2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年比4%減の3860万台となる見込み。グレート・ブリテンは大規模なセールが実施される11月のブラック・フライデーで需要が拡大した。しかし、数量前年比10%減となったドイツとフランスの販売減を補うには至らなかった。西ヨーロッパにおける2016年通年のスマートフォン販売台数は前年比3%減の1億3160万台となる見込みだ。すべての地域で飽和状態にあるため、2017年も前年並みの販売を予測している。

 中央・東ヨーロッパにおける2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年比16%増の2420万台となる見込みだ。政局が安定したことにより、ウクライナは同34%増と目覚ましい成長となった。ロシアは、通貨の安定がスマートフォン需要の増加に貢献しており、同10%増となった。同地区における2016年通年の販売台数は前年比10%増の7850万台、2017年では同8%増の8440万台を予測している。

 北米における2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は、前年比3%増の5800万台となる見込みだ。フラグシップモデルの発売と、携帯電話キャリアのプロモーションにより、前四半期のマイナス成長からプラス成長に回復した。2016年通年のスマートフォン販売台数は前年並みの1億9130万台であるが、キャリア間の競争により、2017年通年では前年比1%増の1億9340万台となると予測している。

 中南米における2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年比8%増の3230万台と、プラス成長が継続する見込みだ。ブラジルは政治および経済状況の改善により徐々に需要が回復しており、11月には今年初となるプラス成長に転じた。アルゼンチンは引き続き好調で、前年比38%増となった。中南米における2016年通年のスマートフォン販売台数は同1%減の1億710万台であるが、2017年は、2年間にわたる不況から回復したブラジルの需要拡大を受け、成長が期待されるとしている。

 中東・アフリカにおける2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年比1%増の4190万台となる見込みだ。サウジアラビア、ナイジェリア、エジプトにおけるマクロ経済の弱体化が重荷となった。しかし、2017年は同地域の経済状況が改善され、スマートフォン販売も上向くと予測される。

 中国における2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年比12%増の1億1890万台となる見込みだ。2016年の4Gスマートフォン利用者は携帯電話キャリアの補助により57%に達すると予測される。これまで4Gの利用者は大都市が中心だったが、小都市や周辺都市でも2G・3Gからのアップグレード需要により利用が拡大している。2016年通年のスマートフォン販売台数は前年比17%増の4億5010万台、2017年通年では同4%増の4億6790万台となると予測している。(編集担当:慶尾六郎)