社会民主党の福島みずほ副党首は19日の国会議員会館前での街頭演説で国有地払い下げをめぐる学校法人森友学園の運営する幼稚園での愛国心育成教育で浮き彫りになった『教育勅語』と自民党の憲法改正草案は「繫がっている」と安倍内閣の危険性を強く訴えた。
福島副党首は自民の憲法草案は「天皇を戴く国という前文、そして個人の尊重をなくす」ものと語り「自民党の憲法草案では『個人の尊重』を『人間の尊重』に切り替えてしまう」と警戒しなければならない点を指摘。
また福島副党首は「自民党は個人の尊重なんて踏み潰したい。国民は常に公益および、公の秩序に従わなければならない。基本的人権は常に公益及び公の秩序によって制限できる」ようにするものと訴えた。
さらに「家族は互いに助け合わなければならない・・・」などは教育勅語の再来だとした。国が家族の関係にまで踏み込むのは基本的に不可解なことで、教育勅語も前文に神話的な国体観(皇国史観)が盛り込まれ、中段では家族を大切に、親に孝行、夫婦相和し」などをあげ、最後は、いざという時には天皇のために命を懸けるように思想を受け付けるものになっている。要は天皇制、主権在君の明治憲法下の思想教育だ。
福島副党首は「自民党の議員からは、教育勅語は正しい、との野次が国会で飛んだ。こんな野次をする議員が支える安倍内閣の一刻も早い退陣を実現していこう」と訴えた。(編集担当:森高龍二)