菅義偉官房長官は29日朝、記者会見し「午前5時30分頃、北朝鮮内陸部より、1発の弾道ミサイルが発射され、北朝鮮内陸部に落下した模様」と発表した。
菅官房長官は、総理から情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢を取るよう指示があったとしている。
菅官房長官は「政府は官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議。弾道ミサイルが発射されたとすれば、安保理決議等への明白な違反であり、我が国としては北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて容認できず、北朝鮮に対し厳重に抗議した」と語った。
韓国・聯合ニュースは同日、韓国軍合同参謀本部の情報として「29日、北朝鮮が同日午前5時半ごろ、西部の平安南道・北倉付近から弾道ミサイル1発を発射したが失敗したとみられる」と伝えた。
報道では「発射から数分後に空中爆発したという」としており「合同参謀本部は新型中長距離弾道ミサイル(IRBM)の北極星や中長距離弾道ミサイルスカッドERなど最近改良を行ったミサイルの可能性が高いとみて、分析を進めている」としている。
また「北朝鮮は移動式発射台を使った素早い発射のため固体燃料を使ったミサイルの開発に注力しているが、技術的な欠陥を克服できていないようだ」との見方も示している。(編集担当:森高龍二)