日韓外相電話会談が21日、約25分にわたり行われたが、韓国・聯合ニュースは会談について「両氏は旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日合意については立場の違いを改めて浮き彫りにした。一方、対北朝鮮での協力では一致した」と報じた。
また領土問題について「文部科学省が同日『竹島(独島)は日本固有の領土で、韓国が不法占拠している』と明記した小中学校の学習指導要領解説書を公表したことと関連し、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は強い遺憾の意を示したという」と遺憾の意を岸田外務大臣に伝えたとしている。
岸田外務大臣は記者会見で康外交部長官から小中学校の学習指導要領解説書での竹島の扱いに対する抗議を受けたことには触れなかった。
慰安婦問題については「康外交部長官が『韓国国民の大多数と被害者たちが受け入れられずにいるのが現実だ。こうした点を直視し、双方が共に努力して賢く解決していくべきだ』と述べたという」と伝えた。
これに対し、岸田文雄外務大臣は「慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった合意の『着実な履行が必要だ』と述べた」としている。
また康外交部長官は「日本は基本的価値と戦略的利益を共有する近しい隣国であり、両国の関係が未来志向的な成熟した協力パートナーに発展するよう希望する」と述べたとし、岸田外務大臣も「戦略的利益を共有する重要な隣国である韓国と国民同士の交流を含む未来志向的な関係を発展させるため共に努力したい」と応じた旨を伝えている。(編集担当:森高龍二)