マイホームを購入したり、賃貸を借りる時に重視される条件の1つが通勤時間だ。都心に通勤する場合は、一般的に通勤時間が短いほど物件価格・家賃が高くなるので、どこで折り合いをつけるか悩む人も多いだろう。
実際、ビジネスパーソンたちは通勤時間にどれほどの時間をかけているのだろうか。オウチーノは、22~60歳の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)・近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府)在住のビジネスパーソン400名を対象に、「『通勤時間』に関するアンケート調査」を行った。
まず、「自宅から会社までの通勤時間は何分ですか?」という質問をしたところ、最も人数の多かった通勤時間帯は「51~60分」、その次が「21~30分」で、平均は「約45分」だった。また、全体の約8割が会社から1時間以内で通える場所に住んでいることが分かった。次に、理想の通勤時間を集計した結果、最も多い時間帯は「21~30分」、平均は「約25分」だった。実際の通勤時間の平均と比較すると、その差は約20分だった。
今は賃貸でもいつかは、マイホームをと考える人も多いだろう。通勤時間を考慮して購入エリアを決めたあとは、どんなマイホームを建てるかを考えなくてはいけない。漠然としたイメージしかないと、出来上がった後に後悔するかもしれない。それを避ける為にも、コンセプトはしっかりと持っていた方がいい。
どんなコンセプトにするにせよ、家は疲れを癒す場所であることは間違いない。その中でもリビングでの家族団欒が一番の疲労回復の場であると思う人も多いだろう。そうなるとおのずからリビングをどうするかということがコンセプトの重要なひとつの部分になってくるはずだ。つまり、もっとも吟味すべき場所のひとつはリビングかもしれない。
ハウスメーカーも以前よりも多彩なリビング環境を提案するところが多くなってきているので、それぞれの特色をチェックしてみたい。例えばサンヨーホームズが、高耐震・制震構造によるトラス屋根を最大限活かすことで、建設地に応じた最適なリビングを提案する「家族が集まる快適リビングの暮らし」という商品を販売している。大和ハウス<1925>は、建築事例として包み込まれるような寛ぎの時間を演出するというロースタイルリビングを紹介している。また住友林業<1911>は、リビングの続きとして収納もできて、隠すことも可能な空間「こまま」を提案している。
リビングの快適性はもちろん、現在多くのハウスメーカーが力を入れているZEH (ネットゼロエネルギーハウス)を始めとした環境配慮型住宅についても吟味すると良いだろう。そうすることで光熱費などのランニングコストを下げて経済的にも安心な暮らしを得ることで、より日々の気持ちの疲れも取れるだろう。(編集担当:久保田雄城)