愛媛県今治市の市民団体(今治加計獣医学部問題を考える会)の代表が学校法人加計学園獣医学部開設に市が学園に対し無償譲渡した土地(評価額36億7500万円)には公益性が認められないとして市への土地代返還と校舎建設に伴う補助金の支給差し止を求め、6日、菅良二今治市長を相手に松山地裁に住民訴訟を起こした。
原告の黒川敦彦共同代表らは「本件土地無償譲渡の目的とされる岡山理科大学獣医学部の新設事業は、今治市にとっての公益性はなく、本来、学校法人加計学園の自己責任で行うべきもの」とした。
また「被告(今治市)と加計学園との協定、今治市議会による協定締結の承認も違法、無効である」とし「土地の無償譲渡は、被告の裁量権濫用または逸脱による違法な財産の譲渡である」としている。
黒川共同代表はツイッターで「裁判の侵攻とともに隠していた情報が明らかになっていく」と法定の場で、不透明な部分を明らかにしていきたい考えを示している。(編集担当:森高龍二)