メルセデス・ベンツのラインアップで、究極のパフォーマンスと究極のエクスクルーシブ性を追求し、威厳と風格を備えたモデル、新型メルセデス・マイバッハ Sクラスが登場した。
マイバッハは、ダイムラー社のエンジニアとして革新的なアイディアを数多く世の中に輩出したウィルヘルム・マイバッハ氏がダイムラー社を退職し、1909年に自動車会社「マイバッハ・モトーレンバウ」を設立し、自らの名を冠した高級車を作ったことに始まる。
1929年に登場した「マイバッハ・タイプ12」は、150馬力を発生する排気量7リッターのV型12気筒エンジンを初めて採用。政財界トップのためのプレミアムクラスの大型高級サルーンとして販売した。
そして2002年、当時のダイムラー・クライスラーは「Sクラスを超える、個性あるプレミアムカーを」という要望に応え、マイバッハブランドを復活させ「マイバッハ57」「マイバッハ62」を発表した。
今回、発表となった新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、先日マイナーチェンジした新型Sクラスの上級に位置するモデル。
Sクラスのロングホイールベース版(3165mm)よりさらに200mm長いホイールベース3365mmとし、その延長分を後席乗員のための居住性向上にあてることで、長大な余裕のある後席の空間を獲得した。
後席シートは2座ともにオットマンを備え、43.5°までリクライニング可能なラグジュアリーなエグゼクティブシートとした。同時に、後席を大きく囲む遮音材・特殊なシーリング技術などにより、量産車として世界最高の後席静粛性を実現したという。
さらに高級素材をクラフトマンシップで丹念に仕上げたインテリアが、その快適性を高める。
マイバッハは、ドアが開けられないような狭い場所に駐車させる場合のため、車外から自身のスマートフォンによる遠隔操作まで自動駐車を実現するリモートパーキングアシストを搭載。
ドライバーのアクセル/ブレーキ/ステアリング操作をサポートし、部分的な自動運転を実現する最新のレーダーセーフティパッケージを標準装備する。
また、前方路面の凹凸を検知し、クルマの姿勢を常にフラットな状態に保ち、オフィスや書斎にいるとき同様に車内で文字を書くこともできるほどの快適な乗り心地を実現するマジックボディーコントロールも搭載する。
新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、新型V型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載する右ハンドル仕様のFRモデルと、左ハンドル4WD仕様の4MATIC、新型V型12気筒ツインターボ・エンジンを搭載したメルセデス・マイバッハ S650の3種のモデルラインアップとなる。価格は、V8ツインターボモデルが2253.0万円、V12ツインターボモデルが2761.0万円(いずれも税込み)である。(編集担当:吉田恒)