マツダは、東京ビッグサイトで開催中の「第45回東京モーターショー」において、コンセプトカー「魁 CONCEPT」を発表した。
次期「マツダ・アクセラ」のスタディモデルと思われる「魁 CONCEPT」は、内燃機関を搭載するクルマとしての理想を追求し、自動車業界の常識をブレークスルーしたマツダの次世代技術と次世代デザインを融合した、世界初公開のコンパクトハッチバックコンセプトで、「マツダプレミアム」の姿を体現したという。
パワートレーンは、革新的な燃焼方式「火花点火制御圧縮着火(Spark Controlled Compression Ignition:SPCCI)」によって、ガソリンエンジンにおいて圧縮着火を制御する技術の実用化に世界で初めて目途を付けた次世代エンジン「SKYACTIV-X」だ。
また、人間が本来持っている能力を最大限に活用し、人とクルマの究極の一体化を実現する次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用。次世代エンジンと合わせて、パフォーマンスフィールや乗り心地、静粛性など、全方位で飛躍的に洗練された走行性能を実現したモデルだ。
車両デザインは、極力無駄を削ぎ落とし、研ぎ澄ました美しさと、ハッチバック車としての力強い塊感を追求。「日本の美意識」を体現し、深化したマツダの“魂動デザイン”をコンパクトカーのフォルムに凝縮して、マツダが考える理想的なハッチバックのプロポーションを築き挙げた。コンセプトモデル名は、次世代へと「先駆け」という意味を込めて、「魁」としたと説明する。
ハッチバック車という形状のクルマは、実用性に優れたパッケージングなどの高い価値を持ち、世界中のユーザーに支持されている。マツダは、その普遍的で伝統的とも言えるカタチに、マツダ独自の価値を持たせたいと考えた。魂動デザインによる、ハッチバックモデルへの新たな挑戦だ。ハッチバックとして理想の姿をシンプルかつ美しく描いたモデルが、この「魁 CONCEPT」なのだ。
全長×全幅×全高4420×1855×1375mm、ホイールベース2750mm。プロポーションで目指したのは、すべての要素が内側へと向かっていく凝縮された力強さと美しさをつくり上げることだったという。また新たな造形へのチャレンジとして、キャビンとボディをひとつの塊として表現したコンセプトカーで、次期アクセラのデザインに何処まで反映されるのか、楽しみなモデルだ。(編集担当:吉田恒)