ダイハツ、軽商用車ベストセラー「ハイゼット」シリーズ、改良で安全性能アップ

2017年11月14日 06:46

Daihatsu_Hijet

マイナーチェンジしたダイハツ「ハイゼット・カーゴ」デラックス“SA3”、バンパー左右の黒いコーナーピースは着脱可能で、バンパーサイドの軽い接触などで傷ついた場合に簡単に修理・交換作業ができる構造とした

 ダイハツは、軽商用車「ハイゼット・カーゴ」「ハイゼット・トラック」、乗用車「アトレー・ワゴン」、軽福祉車両「ハイゼット・スローパー」「アトレー・スローパー」などをマイナーチェンジした。

 今回のマイナーチェンジでは、ステレオカメラを用いた衝突回避支援システム「スマートアシスト3」を採用し、軽自動車のコマーシャルバンとしては初の、歩行者も認識し作動する衝突回避支援ブレーキやオートハイビームなどを搭載した。これによって、高い安全運転支援性能を獲得した。「スマートアシスト3」搭載車は、政府が交通事故対策の一環として普及啓発している「セーフティ・サポートカーS」の「ワイド」に該当する。

 また、「ハイゼット・カーゴ」「アトレー・ワゴン」ともに内外装のデザインを刷新した。「ハイゼット・カーゴ」は、安定感のあるフロントマスクへデザインが変更され、フロントバンパー左右には着脱可能なコーナーピースを装着、バンパーサイドの軽度の接触などで傷ついた場合の修理費用・交換作業を低減する構造とした。

 インテリアではインパネ・シートを刷新し、ブラック基調へと変更、多彩な収納スペースを確保して使い勝手を向上した。

「アトレー・ワゴン」は LED ヘッドランプやメッキフロントグリルの採用などで、上質感あるエクステリアとし、インテリアはブラック基調の統一感あるインパネとなった。

 ダイハツは今後、軽商用車にもスマートアシストの搭載を進め、積極的な普及促進を目指し、より多くのユーザーに安全・安心を提供するとし、その安全運転をサポートしていくとしている。

 同社の軽商用車「ハイゼット」は、1960年に初代モデルがデビュー・発売され、農業や建設業、サービス業などの幅広い業種で活用されている“日本の働くクルマ”の代表だ。これまでの累計生産台数は400万台を超え、現在のダイハツ車ラインアップのなかで、もっとも歴史あるモデルである。

 なかでも、「ハイゼット・カーゴ」は、使い勝手の良さや積載性が高く評価され、現在のモデルは10世代目となる長寿モデルだ。また「アトレー・ワゴン」は「ハイゼット・カーゴ」をベースに開発した多目的軽乗用車だ。

 今回の軽商用車「ハイゼット・カーゴ」「ハイゼット・トラック」などのマイナーチェンジによって、SUBARUにOEM供給している「サンバー・バン」および「ディアス・ワゴン」も同様の改良を受けた。(編集担当:吉田恒)