立憲民主党の菅直人最高顧問は19日「立憲民主党にとって重要なのは国会議員を中心とした永田町的野党再編ではない。立憲民主党が国民に背を押されて誕生した初めての政党であるという千載一遇のチャンスを生かす活動こそ大事だ」との認識をブログで発信した。
菅氏は「立憲民主党をしっかりと草の根に根差す本物の国民政党に育てることこそが最重要課題で、永田町的野党再編ではない」と明確に示した。
そのうえで、自らの取り組みによる反応を紹介している。一つは、党員・サポーターの受付と提言受付。菅氏は「今の立憲民主党なら手伝ってもいいと参加希望を表明して下さった方に、私が総支部長を務める立憲民主党東京18区総支部として、党員・サポーターの仮登録の受付を全国の人を対象にネットで始めた。新たな参加希望者が次々仮登録に応じて下さっている。仮登録いただいた方には立憲民主党に対する提言を受け付けるメール番号をお知らせした。早速いくつかの提言が届いている」としている。
2つ目は直接会話する場の提供。菅氏は「誰でも参加でき、直接に私と顔を合わせて話ができる『市民ふらっと集会』を総選挙後2回催した。広くネットでお知らせし、2回とも40名から50名の参加者があり、大半は初めてお目にかかる方だった。全員から話を聞くなど直接顔と顔を合わせる集会として好評だった。草の根の多くの人とコミュニケーションするにはSNSは大きな可能性があると感じている。しかし同時に顔と顔を合わせる機会も極めて重要だと改めて感じた」と書いている。
菅氏は「国民政党を目指す立憲民主党としては既存の業界団体や労働組合との関係ももちろん重要」としたうえで「近年の日本社会は既存の大組織に属さない人、例えば非正規で働く人の割合が圧倒的に多くなり、そうした人々こそが今の格差社会の中でもっとも『政治』を必要としているはず。政党にはそうした人々の声を政治力に変える役割が求められている」とも提起している。(編集担当:森高龍二)