日産、ミッドサイズの新型クロスオーバー「インフィニティQX50」を発表

2017年11月29日 18:24

Nissan_Infinity_QX50

日産が、米ロサンゼルス・オートショー(一般公開日:12月1日~10日)で世界初公開する量産型のインフィニティ「QX50」

 日産自動車は、新型SUV「QX50」を発表した。発表されたプレスキットによると、ボディサイズ全長×全幅×全高4693×1903×1670mm、ホイールベース2800mmのFF(前輪駆動)をベースとしたミッドサイズのクロスオーバー車だ。

 日産によると「QX50」は、数多くの世界初とされる技術を搭載し、新開発プラットフォームによって優れたデザインと広々としたキャビンスペースを実現したプレミアムSUVだという。日産はこの新型SUVをロサンゼルス・オートショー(一般公開日:12月1日~10日)に出展する。

 「QX50」は、従前のモーターショーなどで公開したコンセプトモデル「QXスポーツインスピレーション」「QX50コンセプト」のデザインを忠実に再現したモデルでもある。空力特性に優れたエクステリアにより、インフィニティ独自の「優雅でありながらもパワフル」なデザインをSUVで表現したという。

 インレリアは、セグメントトップクラスの広々としたキャビンスペースに高品質素材を採用し、高度な職人技を感じさせる落ち着いた雰囲気があるアシメトリーなレイアウトを実現した。

 搭載するエンジンが、新型「QX50」のトピックだ。2リッター4気筒VCターボエンジンは、ガソリンエンジンながら、出力ではガソリンターボの最高出力、200kW(268hp)/5600rpmを発揮し、ディーゼルターボに匹敵する太い最大トルク、380Nm(280Lbft)/4400-4800rpmを発生する。

 その秘密は、世界初の量産型可変圧縮比エンジンとしたことにあり、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用して完成させたパワーユニット。このエンジンは状況に応じて、8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で最適な圧縮比に自在に素早く変化する。

 また、「QX50」には、高速道路の単一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動で制御する自動運転技術「プロパイロット」が搭載された。「プロパイロット」は渋滞走行や巡航走行でドライバーが感じるストレスを大幅に低減することが、既存の「プロパイロット」搭載車で証明されているレベル2の自動運転記述だ。

 ミッドサイズSUVは、いまや世界中の売れ筋プレミアムセグメントだ。日産は、米国市場に投入する新型「QX50」が、米国におけるインフィニティ・ラインアップの中核モデルとなる。室内の広さとパッケージ効率が理想的に組み合わされた新しいプラットフォームの開発により、プレミアムSUVモデルに対するニーズに応える自信作だとしている。(編集担当:吉田恒)