首都へ流入、地方流出「深刻に受け止め」総務相

2018年01月31日 06:50

 野田聖子総務大臣は30日、住民基本台帳人口移動報告平成29年結果で、東京圏への人口流入が22年連続で増加し、地方は減っていることに記者会見で「残念なことだ」と述べた。

 野田大臣は「地方創生という旗を掲げて3年過ぎ、大目標は『地方からの流出を流入に変える』ということが一番大きな仕事。それが、なかなか進んでいかないということは深刻に受け止めている」と語った。

 背景について野田大臣は「景気がなだらかに回復する中で、東京での若い人たちの仕事が増えてきた」ことをあげた。

 そのうえで「地方で人材がしっかりと育まれ、日本を支えてくれる人材が全国各地から出現するわけなので、地方の足腰を強くするということはとても重要だ」と述べた。

 野田大臣は「定住・移住を大目標に掲げているが、まずは多くの人たちが地方へ来るきっかけとなるようなアクセシビリティーというのも踏まえながら、いろんなことを考えて、ありとあらゆる手段を使って、往来をしっかり作っていくこと、また地方でゆとりをもって、広い家で、環境の良いところで子どもたちをおおらかに育てながら、仕事のパフォーマンスが上げられるというようなテレワークについても、しっかり取り組んでいければと思っている」とテレワークの推進を特に強調した。(編集担当:森高龍二)