日産自動車は、一般財団法人省エネルギーセンター主催・経済産業省後援の「平成29年度 省エネ大賞」において、「日産ノート」に搭載している新電動パワートレイン「e-POWER」の技術が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。
「省エネ大賞」とは、優れた省エネルギー推進事例や省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するアワードで、省エネルギー意識の拡大、省エネルギー製品の普及促進等に寄与することを目的としており、広く優秀な事例を表彰してきた。
この省エネ大賞の表彰式は、2月14日、東京ビッグサイトにて行なわれる予定です。
今回受賞した「e-POWER」技術搭載のパワーユニット「ノートe-POWER」は、ガソリンエンジンにより発電し、その電力を利用してモーターの力だけで走行する、いわゆるシリーズ型のハイブリッドシステムだ。だが、日産は、「従来の駆動方式とは一線を画す新しい電動パワートレイン」だとして一般にアピールしたことが販売に奏功した模様。
確かにその運動性能とドライバビリティは、100%モーター駆動ならではの力強くスムーズな加速性能と優れた燃費性能を両立している。
発電専用のエンジンは、効率良く集中的な発電を可能とし、無駄なエンジン始動をなくすことで燃費の消費を抑制。これにより、同等出力のガソリンエンジンに対して、燃費消費率が約30%向上しているとする。また、平成27年度燃費基準を97%上回っており、燃費はJC08モードで34.0km/リッターを実現した。
走行性能では、新感覚の走行モード「e-POWER Drive」により、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速までを意のままに行なうことが出来る。加えて、停車寸前までエネルギー回生を行なうため、燃費性能も向上した。
今回の「省エネルギーセンター会長賞」受賞は、これらの「e-POWER技術」がCO2排出量削減に寄与する、と評価された結果だろう。
「ノートe-POWER」は、高く評価され、昨年10月には、発売から1年弱で販売累計10万台を達成した。なお、本年春には、同社ミニバンの「セレナ」にもe-POWERを搭載し発売する予定だ。(編集担当:吉田恒)