総務省が2日公表した今年1月分の労働力調査(基本集計)で、完全失業率(季節調整値)は2.4%と前月に比べ0.3ポイント低下した。完全失業者は159万人。前年同月に比べ38万人減少し、92ヶ月連続して減少を続けていることになった。
一方、就業者は6562万人。前年同月に比べ92万人増加し、61ヶ月連続して増えた。雇用者数では5880万人で、前年同月比87万人増とこちらも61ヶ月連続して増えている。
雇用者数のうち役員を除く雇用者数は5566万人で、このうち15歳から64歳までの雇用者数は5109万人。このうち34.8%が非正規の人たちになっていた。
特に15歳から24歳での雇用者521万人のうち正社員や正規従業員は252万人にとどまり、269万人が非正規で、正規・非正規の比率では非正規で働く人が51.6%を占めるなど、貧困問題や格差拡大、結婚できない層を生み出す土壌が浮き彫りになっている。15歳から24歳では男性に限ってみても264万人のうち129万人(48・9%)が非正規だった。(編集担当:森高龍二)