「開いた口がふさがらない」森友・底なし沼

2018年04月10日 07:40

 森友学園への国有地大幅値引きでの売却を巡り、値引き根拠の地中ごみについて、財務省が森友学園側に対し、昨年2月20日に「(地中ごみ運び出しに)トラック何千台も走った気がするという言い方をしてはどうか」と電話で口裏合わせを要請していたことを太田充理財局長が9日の参院決算委員会で認めた。

 これに立憲民主党の辻本清美国対委員長は「開いた口がふさがらない」とあきれ果て「財務省の隠ぺい工作は私の想像をどんどん超える底なし沼になっている」と事態の深刻さを指摘した。

 辻本国対委員長は昨年2月に現地を視察している。その際にも、ごみを積んだトラックが走るのを見たという目撃者がいなかった、と指摘。「財務省がここまでするのか。決裁文書の改ざんをし、嘘(虚偽説明)を強要する。財務官僚にとって得にならない。誰のために行ったのか、問わなければならない」と新たな問題発覚に、ますます真相解明が必要とした。

 そのうえで真相解明のためには迫田英典元理財局長、今井尚哉総理秘書官、安部昭恵総理夫人の証人喚問ができなければ真相究明はできない、と昭恵氏らの証人喚問の必要を強調した。(編集担当:森高龍二)