国民の常識と乖離の対応は政権基盤を揺るがす

2018年04月22日 10:55

 石破茂元自民党幹事長が20日のブログに「国民の常識と乖離した対応をしたりすれば、政治の信頼性が脆弱化し、政権基盤そのものを大きく揺るがすことになりかねない」と森友問題、加計問題、自衛隊の日報問題、官僚トップの発言など相次ぐ問題への対応に言及し、国民の常識と乖離する対応は政権基盤を揺るがすと危機感を示した。

 総理候補の一人でもある石破氏は「森友、加計、自衛隊の日報、財務次官の不適切発言等々、本質的な政策論とはかけ離れた問題で今週も政界は混乱を極めた」としたうえで「裁判で黒白を争っているのではない。この種のことについて、批判を封殺したり、国民の常識と乖離した対応をしたりすれば、政治の信頼性が脆弱化し、政権基盤そのものを大きく揺るがすことになりかねない」と指摘した。

 石破氏は「今回の財務省の対応は、危機管理の初動を大きく誤った典型のようなものだった。『官庁の中の官庁』と呼ばれる財務省においてこうなのだから、政府全体の危機管理体制も、全省庁もう一度徹底して見直す必要がある」と要請。

 そのうえで「官僚にのみ責任を押し付けたりすることのないよう、我々政治の側の責任がそれ以上に重いことも肝に銘じなくてはならない」と書き込んでいる。(編集担当:森高龍二)