立憲民主党の福山哲郎幹事長が野党6党の合意に基づき、与党に申し入れた(1)麻生太郎財務大臣の辞任(2)柳瀬唯夫元総理秘書官の証人喚問(3)財務省の決裁文書改ざん問題に対する調査結果の今月中の公表と改ざん前文書の全容の即時公開(4)自衛隊日報問題の真相究明の4項目について、与党の回答は実質NO回答だったとして、反発を強めている。
立憲、民進、希望、共産、自由、社民の幹事長・書記局長は4項目に対する与党側の誠意ある対応を求めていたが、19日出た回答は実質NO回答だったとし、野党6党は国会日程について新たな日程協議には応じないとの方針を確認した。
また加計学園を巡る問題で柳瀬氏の証人喚問を引き続き強く要求していく構え。立憲民主党の福山幹事長は「立法府と行政府の関係が崩れ、官僚に対する信頼も失墜している」と危惧。また「国会審議の信頼と前提が壊れている」と指摘し、「国会審議に入れる環境を整える責任は政府・与党にある」として野党の要求を受け入れるべきとした。
野党の要求にどこまで応じる努力をするのかは、森友問題、加計問題、日報問題に対して真相解明を求める国民の声に、与党側がどこまで真剣に受け止めるかにかかっている、といえよう。(編集担当:森高龍二)