トヨタ、自動運転開発フル加速 データ分析分野でALBERT社と提携・出資

2018年05月17日 06:24

Toyota vs Albert

トヨタ先進技術開発カンパニー・鯉渕健常務理事(左)とALBERT社の松本壮志社長

 トヨタとALBERT社が、おもに自動運転技術の先行開発分野における、ビッグデータ分析において業務提携する。トヨタがALBERT社に出資することで合意と発表した。出資金額は約4億円で、トヨタは、2018年5月30日付で、ALBERTが第三者割当増資により発行する株式を引き受ける。

 トヨタは、自動運転技術開発を促進するために、2016年1月に「Toyota Research Institute Inc.(TRI、先端研究)」を米国に設立、2018年3月に新会社「Toyota Research Institute Advanced Development(TRI-AD、先行開発)」を東京に設立するなど、これまでにないスピードで研究開発体制の整備と、AIを中心とした技術開発を進めている。

 一方、ALBERT社は、ビッグデータ分析領域におけるデータサイエンティスト集団として、企業に最適なソリューションの提供を2005年から続けており、近年では自動運転技術開発における画像解析分野でも積極的な展開を進めていた。ここでいうデータサイエンティストとは、データサイエンス力、データエンジニアリング力をベースにデータから価値を創出し、ビジネス課題に答えを出すプロフェッショナルのことと定義している。

 今回、両社が提携することにより、トヨタのAI技術開発における、データ分析プロセス等を強化することが可能となり、さらなるトヨタの自動運転技術開発の加速が実現できるとしている。

 今回の合意にあたり、トヨタの先進技術開発カンパニーで自動運転開発を担当する鯉渕健常務理事は、「“安全で、スムーズな移動を、すべての方に”というトヨタの長期ビジョン達成には、AI技術が必須であると考えています。そしてAI技術の性能を引き出すには、大量のデータをうまく扱うことが必要です。今回の連携がトヨタの自動運転技術開発を加速させることを期待しています」と述べた。

 一方のALBERT社の松本壮志社長は「自動運転技術開発をはじめとする技術革新が社会に実装され、新たな価値創造がなされるためには、AIおよび機械学習技術を中心とする高度な分析力並びにその実現性を追求するデータサイエンティストが必要不可欠です。今後も当社は、分析の高度化を目的とした、優秀なデータサイエンティスト集団の強化を通じて“社会に求められる安全な技術革新”を支援する」とした。(編集担当:吉田恒)