大幅なマイナーチェンジを受けた新型マツダ・アテンザのセダンとステーションワゴン
マツダは、フラッグシップモデル「マツダ・アテンザ」（セダン／ステーションワゴン）に大規模なマイナーチェンジを実施し、予約受注を開始した。発売は6月21日を予定する。
新型のエクステリアでは、フロントグリルの意匠を変更。最新のCX-8のようにヘッドランプは薄くワイドな造形となり、LEDを使用した線表現の発光でより精悍な表情となった。セダンでは、リアエンドとガーニッシュを水平基調の造形とすることで、穏やかさと落ち着きを表現。リアランプもフルLED仕様に変更された。
アルミホイールは、19インチ、17インチともに大径・立体感を見た目で強調する新デザインとした。ボディの塗装も「ソウルレッドプレミアムメタリック」に替えて「ソウルレッドクリスタルメタリック」を採用した。
今回の商品改良おいて、上級機種「25S L Package」「XD L Package」で、日本の伝統と先端技術により生まれた新素材「Ultrasuede nu」（ウルトラスエードnu）を量産車として世界初採用し、艶となめらかな風合いを併せもつ新しい質感を表現した。また、栓（セン）の木を使用した本杢（ホンモク）パネルやナッパレザーなど、本物の素材にこだわり、日本の伝統美に通ずる色合いを表現。次世代のデザインの考え方も取り入れながら、エクステリア・インテリアともに上質なエレガンスを表現している。
走行性能の刷新に関するコンセプトは、「Effortless Driving（エフォートレス・ドライビング）」を追及したという。
パワーユニットは、従来から設定のあるエンジン3機種すべてを進化させて、「SKYACTIV-G 2.5」には気筒休止技術を採用するなど、実燃費の向上を図っている。
また、次世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE（スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー）」要素を一部採用。シートおよびサスペンションシステムの構造を一新するとともに、ボディには環状構造のつながりを良くするため効率的な補強を施し剛性を高めた。これにより、ドライバーの期待通りに反応する一体感ある操縦安定性と上質な乗り心地の両立、静粛性の大幅な向上を実現。フラッグシップモデルに相応しい、しなやかで質感高い「走る歓び」を体現した。
機能的な安全装備では、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE（アイ・アクティブセンス）」として、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール（MRCC）」を停車状態からでも追従走行を可能とする全車速追従機能を追加した。
また、ヘッドライトのLEDユニットの20分割化により夜間視認性を向上させた「アダプティブ・LED・ヘッドライト（ALH）」、夜間における歩行者認識精度が向上した「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート（アドバンストSCBS）夜間歩行者検知機能付」などを新たに採用。夜間走行を含む、より幅広い走行シーンにおいて、安心・安全な運転をサポートする。
新型アテンザの価格は、282万9600円から419万0400円。（編集担当：吉田恒）
