「マツダ・ロードスター」がマイナーチェンジ、同時に特別仕様車発表

2018年06月11日 06:59

Mazda Roadster

マイナーチェンジした「マツダ・ロードスター」に設定された特別仕様車「Caramel Top」モデル。タンのレザーシート、ブラウンのソフトトップなどを採用する。価格は6速MT車が309.42万円、6速AT車が320.76万円

 マツダのライトウエイト・オープンスポーツ「マツダ・ロードスター」がマイナーチェンジした。感応領域の改良とでも言うべき今回の改良で、人馬一体感を高め進化したガソリンエンジンを搭載するとともに、特別仕様車「Caramel Top(キャラメル・トップ)」を新たに設定し、7月26日に発売する。

 また、今回の商品改良により、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の多くの装備を全機種標準化することで、マツダはスポーツカーも含めた、国内で販売する主要7車種すべてにおいて「サポカーS・ワイド」に該当することとした。

 4代目となる現行モデル「ロードスター」は、「人生を楽しもうー“Joy of the Moment, Joy of Life”」をコンセプトに掲げ、ソフトトップモデル「マツダ・ロードスター」を2015年に、電動格納式ルーフを搭載したリトラクタブルハードトップモデル「マツダ・ロードスター RF」を2016年に国内導入。ふたつのオープンスポーツで、マツダが提唱する「人馬一体」の走りの楽しさを提供してきた。

 今回のマイナーチェンジでは、新技術を採用したガソリンエンジンの搭載により、これまで以上に人間の感覚にあった上質で、かつ気持ちのよい人馬一体の走りを目指したという。「ロードスター RF」に搭載するガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」は、トルク特性を大幅に見直し、回転系部品の軽量化、高性能化に合わせたエンジンサウンドの変更などにより、高い加速度のまま、よどみなく吹き上がる軽快かつ爽快な伸び感を得たという。全回転域でトルクを向上させ、高回転域では出力性能を15%以上高め、最高回転数も6800rpmから7500rpmに引き上げた。同時に、燃焼システムの改善により環境・燃費性能も向上した。

 ソフトトップ版「ロードスター」に搭載するガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」は、気持ちの良い加速感はそのままに、より人間の感覚にあった走りを実現するとともに、環境・燃費性能を向上させた。

 加えて、歴代ロードスターで初めてテレスコピック機構付きステアリングを採用、従来のチルト機構と併せて理想のドライビングポジションを提供する。このテレスコの採用は賞賛すべきことに思える。

 安全性能も高めた。安心して運転を楽しむための環境づくりとして、先進安全技術の「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に加え、「車線逸脱警報システム(LDWS)」、先進ライトを全機種で標準装備。「AT誤発進抑制制御(前進時)」との組み合せで、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に該当した。

 特別仕様車「Caramel Top」では、ブラウンカラーの幌と、新色スポーツタンのレザーシートを備えたインテリアを採用し、これまでのロードスターとはひと味違う個性的で上品なカラーコーディネーションとなっている。価格は6速マニュアル車が309.42万円、6速オートマティック車が320.76万円。(編集担当:吉田恒)