スマホを腕時計代わりにしている人が増えているようだ。かつては社会人であれば外出時に腕時計をしていくのはあたりまえであったといえる。時間を確認しながら行動するには腕時計は必需品であった。
もちろん腕時計はファッションのアイテムとしても重要な存在意義を持っていたことは昔から変わらない。しかし、腕時計を持つ動機の第一義はなんと言っても「時間を確認する」という機能面からであろう。しかし、現在では外出時に携帯が欠かせないスマホで時間を確認することが可能だ。機能面からは腕時計をするという動機はたしかに低下して行くであろう。
流通情報関連のプラネットが20代以上の男女3796人を対象に腕時計に関する意識調査を実施した。「どんなときに腕時計をつけているか」という質問に対しては、「外出するときはいつでも」が43%で圧倒的に多く、スマホで時間が確認できる時代でも4割超えの者が腕時計をつけて外出しているようだ。2番目に多かったのが「仕事の時」で23.7%、次いで「ショッピングやレジャーへ行くときなど」が22.6%、「冠婚葬祭や会合などの時」が20.8%と続き、やはり時間をチェックする機会が多いときほど腕時計をつけることが多いようだ。
この他「腕時計は持っているがつけない」が20.3%と多く、そもそも「腕時計は持っていない」が18.8%もいる。「持っていない」と答えた者を男女別、世代別にみると男性では20代が31.0%と最も多く、30代で28.5%、40代で28.1%と約3割の者が腕時計自体を持っていない。50代では14.2%、60代13.2%、70代以上6.6%と50代以上で急激に「持っていない」者の割合が減少する。一方、女性では20代で29.4%、30代が33.3%、40代24.3%、50代20.4%、60代15.8%、70代以上11.8%とやはり若い世代ほど腕時計を持っていない者の割合が大きい。
「なぜ腕時計をつけないのか」という質問に対しては、「スマートフォンや携帯を見れば時間がわかるから」が69.2%と圧倒的に多く、他には「腕時計は汗で蒸れるから」が22.7%、「つけ外しが面倒だから」が21.2%などとなっている。「スマートフォン等で確認」と答えた者を男女別に見ると、男性で67.5%、女性で71.2%とほぼ同じだがわずかに女性の方が高くなっている。
逆に「なぜ腕時計をつけるのか」という問いには、「時間を知りたいときにすぐ見られるから/見やすいから」が65.4%で圧倒的に多く、機能面ではやはり腕時計の方が便利であり、スマホの時代とは言え腕時計自体が消えると言うことはなさそうだ。(編集担当:久保田雄城)