ホンダ、プラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」を追加、発売

2018年07月22日 10:17

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新型プラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」、EVモード走行114.6kmを実現した。モノグレードで価格は544.5万円

 ホンダは、2030年をめどに四輪車世界販売台数の3分の2を電動化することを目指し、電動車両の開発を進めている。

 その一環として、「CLARITY(クラリティ)」シリーズに燃料電池車に次いでプラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」を追加し、7月20日に発売した。同車は2017年12月から米国とカナダで販売しており、今回の日本を加えて販売地域は3カ国となる。

 クラリティ PHEVは高い環境性能に加え、力強いEV走行性能、大人5人がゆったり座れる上質な居住空間や広い荷室スペースといった、上級セダンとしての魅力を兼ね備えたプラグインハイブリッド車だ。

 Hondaの革新的な2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をベースに、バッテリーの高容量化やコンバーターの高出力化など、電動コンポーネントの性能向上により、EV走行距離(充電電力使用時走行距離)114.6kmを実現した。さらにEV走行駆動力を大幅に高めることで、発進から160km/hの高速域まで、EV走行の持続範囲を大幅に伸ばした。

 「SPORT HYBRID i-MMD」は、1.5リッター直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンと2モーターハイブリッドシステムを組み合わせで、最高出力135kW(184ps)、最大トルク315Nm(32.1kgf・m)のモーター出力による力強い走りを実現した。また、直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンは、熱効率の改善と低エミッション化を追求し、最大熱効率は世界トップレベルとなる40.5%を達成している。

 また、高効率な走行を実現する3つのドライブモードを搭載。「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」をバッテリーの充電状態や走行の状況に応じて常に最適なモードを自動的に選択し、シームレスに切り替える。

 充電システムには、普通充電ポートに加え、急速充電外部給電ポートを標準装備。国際標準規格「CHAdeMO」に対応し、約30分で満充電量の80%の充電が可能だ。急速充電中にパワーモードをオンにすると、エアコンやオーディオ、シートヒーターなどが使用できる「コンフォートチャージ」機能を搭載。充電中も車内で快適に過ごせる。

 また、対応する外部給電器を接続することにより、災害時や緊急時などに外部機器への電力供給も可能だ。

 ホンダは、クラリティPHEVの発売に合わせ、NCS(合同会社日本充電サービス)ネットワークの充電器約2万0800基が利用できる独自の充電カードサービス「Honda Charging Service(ホンダ チャージング サービス)」を用意し、全国のホンダカーズへの急速充電器配備を進め、電動車の本格的な普及に向けて取り組みを強化している。

 今回発売する新型「CLARITY PHEV」はモノグレードで、ボディカラーは全6色、そのうち3色は有料オプション(4万3200円)となる。価格は544.5万円だ。(編集担当:吉田恒)