アサヒグループホールディングスは、今夏6月にインターネットで、自宅での飲酒・晩酌、いわゆる「家飲み」に関する意識調査を実施した。
その結果、自宅での晩酌・飲酒・家家飲み派は、男性、なかでもシニア層に家飲みが習慣化していることがわかった。具体的な数字で示すと家飲みが「週4回以上」と回答した人は51.5%、さらに「週2回〜3回」という回答も22.7%、加えて「週1回程度」が11.6%で全体の9割近い人が少なくとも週に1回以上の「家飲み」をしていることが分かった。
性別で「週4回以上」という声をみると、女性回答は42.7%。一方で男性回答は女性よりも16.1%高い58.8%を示し、1日の締め括りに晩酌を楽しみとする男性の姿がうかがえる。年代別では「週4回以上」という声は、20代で41.4%、30代で45.3%、40代で50.5%と徐々に増加。さらに60代では67.8%に達し、年代と共に家飲みの頻度が高まる傾向が見られた。
ところで、家飲みで「愉しむ酒」で人気が高いのは「缶ビール」(74.7%)で、同じく2位にも「缶の発泡酒・新ジャンルのビール類」(49.3%)が続き、食事と相性が良い「ビール系アルコール飲料」に人気が集中。なかには糖質・カロリー、プリン体オフ等の機能を持つ「発泡酒・新ジャンルを選ぶ」という声も寄せられ、価格のみならず、味や健康機能における選択肢の幅も「発泡酒・新ジャンル」の魅力と言えそうだ。
ビール類に続き、3位には「缶チューハイ・サワー」(全体で44.9%、男性37.8%、女性53.7%)がランクイン。炭酸系の清涼感、フルーティな味わいが楽しめる「チューハイ・サワー」も家飲みの定番となりつつあるようだ。
一方で、アサヒビールの洋酒部門の調査によると、2010年以降ウイスキーの消費量は増え続け、2010年には10万キロリットルだった消費が2016年に約15万キロリットルを記録、2017年は前年比112%と伸びており、2018年は18万キロリットル超、前年比110%を記録すると見込んでいる。8年間で1.8倍に増えた勘定となる。
この洋酒部門の調査で冒頭の「家飲み」と関連した“面白い結果”が示されている。アルコールを嗜む左党のなかで、飲食店などで「外飲みはするが、家では飲まない」という人の割合は、わずかに8.2%しかいない。つまり、9割以上の人が、何らか「家飲み」も行なっているわけで、全体の9割ほどの人が少なくとも週に1日回以上の「家飲み」実践派だという結果とつながる。
しかしながら、面白いのは、「料飲店など“外でウイスキーは飲む”けれど、ウイスキーは“家飲みしない”」という左党が27.5%に達するというのだ。
そこで、アサヒビールグループのニッカウヰスキーでは、「家庭でのウイスキー消費拡大の可能性」の高さに着目したという。
ニッカウヰスキーは、ウイスキーを自宅で嗜む「時間とシーン」を「夕食後」の「くつろぎの時間」として提案を図るため、同社のブラックニッカのなかでも深い味わいとされる「ディープブレンド」をこの秋、強力に訴求する。同時に、ブラックニッカ・シリーズのなかで最もアルコール度数が高い、限定ボトル「ディープブレンド・エクストラスイート」(アルコール度数46%)を9月11日に発売する。(編集担当:吉田恒)