ホンダ、2年ぶりSUV「CR-V」国内投入。ハイブリッド仕様とガソリンエンジン仕様

2018年09月03日 06:32

Honda CR-V

日本国内で久しぶりの販売となる新型ホンダCR-V。写真は「HYBRID EX・Masterpiece」、価格は436万1040円

 ホンダのSUV「CR-V」の新型モデルが久しぶりに日本国内に投入、発売される。まず、ガソリンモデルを8月31日に発売、次いでハイブリッドモデルを11月1日に発売する。先代モデルは2016年に日本で販売を終了しており、約2年ぶりの復活となる。

 1995年にクリエイティブムーバーシリーズのSUVとして登場したCR-Vは、世界各国で販売されホンダを代表するグローバルモデルに成長した。さまざまな環境で、多様な使い方に応えるモデルとして、5代目となる新型CR-Vは、本来の強みである広い室内空間や使い勝手の良さに加え、あらゆる状況において安心で快適な走りを提供できるダイナミクス性能を目指してフルモデルチェンジを実施した。

 新型はすでに、北米とタイやインドネシアなどの東南アジア、中国で販売しており、日本でのリリースに続き、2018年秋には欧州でも発売する予定だ。

 新型は、搭載するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」車に初めて4WDモデルを設定したほか、ガソリンモデルには7人乗りの3列シート仕様を設定するなど、幅広いニーズに対応したモデルでもある。

 新型のプラットフォームは、現行CIVIC(シビック)から採用している新世代プラットフォームへ刷新。基本骨格が大きく進化した。「走る」「曲がる」「止る」といったクルマの基本性能はもちろん、エンジンサウンドに至るまで、ドライバーの意思にリニアに沿うよう、ダイナミクス性能を磨き上げた。同時に、軽量かつ高剛性、低重心のボディにより、幅広い速度域において軽快で安定した走りを実現したという。

 走りを支える足回りは、フロントにマクファーソン・ストラット式、リアにマルチリンク式のサスペンションを採用。また、コンプライアンスブッシュを液封タイプとしたほか、デュアルピニオンEPS(電動パワーステアリング)やVGR(可変ステアリングギアレシオ)により、優れたハンドリング性能と快適な乗り心地を両立させした。

 制動性能も高めた。大径ディスクブレーキや電動ブレーキブースターを採用し、優れた制動力とダイレクトなブレーキフィールを実現ししている。

 CR-V初となるハイブリッドモデルには、SPORT HYBRID i-MMDを採用。2リッター直列4気筒のガソリンエンジン「i-VTEC」に、2モーターを組み合わせる。JC08モード燃費は25.8km/リッター。ミッドクラスSUVでトップの低燃費を実現した。WLTCモード燃費は21.2km/リッターを達成している。

 走行状況などに応じて「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」の3つのモードをシームレスに切り替え、低燃費と力強い走りを両立。同時に、車速とエンジン音がドライバーの感覚と自然に一致するよう緻密にセッティングをし、リニアで上質なドライバビリティーも実現した。

 新型がパワーユニットとして搭載するSPORT HYBRID i-MMDには、ホンダ車初の4WDを設定。電子制御で前後輪の駆動力配分を緻密かつ素早く行うリアルタイムAWDにより、雪道での発進やコーナリング、登坂での優れた走破性を実現した。

 ガソリンモデルは吸排気デュアルVTCを備えた直噴1.5L VTECターボエンジンを採用。さらに専用開発のターボチャージャーにより、2.4リッター自然吸気エンジンに匹敵するトルクと、高回転まで伸びやかなパワーフィールを獲得しているのが特徴だ。

 優れたパッケージング技術によるクラストップレベル空間効率で、取り回しの良いボディーサイズに快適な居住空間、多彩なシートアレンジ、広く使い勝手の良い荷室を実現し、CR-V本来の良さもさらに進化している。ガソリンモデルには、5人乗り仕様と同じボディーサイズで、7人乗り3列シート仕様も選択可能とした。燃料タンクの扁平化をはじめ、フロアやルーフまわりの設計を徹底的に突き詰めて居住スペースを確保したほか、3列目シートにも内部にスプリングを使用するなど、3列目シートの乗員の居住性にも配慮した。

 新型CR-Vの価格は、ガソリン車5名乗車仕様が323万0280円から380万7000円。7名乗車3列シート仕様が342万1440円から403万0560円。ハイブリッド車が378万4320円から436万1040円。(編集担当:吉田恒)