憲法9条で対応姿勢に違い鮮明 安倍・石破両氏

2018年09月11日 08:10

 自民党総裁選挙に立候補している安倍晋三総裁と石破茂元幹事長が10日、共同記者会見し、憲法改正、特に戦争放棄規定の「第9条」で対応姿勢の違いを改めて浮き彫りにした。

 安倍氏は「自衛隊の存在は日本の安全保障の根本」とし「自衛隊の皆さんが誇りを持って任務を全うできる環境をつくっていきたいと考えている。そのためには、憲法に日本の平和と独立を守ること、自衛隊をしっかり明記していきたい」と自衛隊を憲法9条に明記すると強調した。

 一方、憲法9条に自衛隊を書き込むことで自衛隊員が誇りを持って任務を全うできる環境をつくることになるのか、石破氏は、憲法改正については「緊急性のあるもの、国民の理解を得られるものから先にやる」とした。

 そのうえで石破氏は「自衛隊を違憲と思っている人は1割、自衛隊ありがとうと言ってくれる人は9割、やらなきゃいけないのは、国内法的には軍隊しゃないが、国際的には軍隊だ、とか、必要最小限だから戦力ではないとか、そういうことを廃止していかないといけない」とした。(編集担当:森高龍二)