国際協力研修機構が会収入17億で人件費15億

2018年11月27日 08:17

 技能実習制度全般に関する総合的な支援機関として発足した「公益財団法人国際協力研修機構(JITCO)」が2017年度の会費収入17億円のうち、なんと15億円近くを人件費に充てていたことが26日開かれた衆院予算委員会で指摘された。

 国民民主党の後藤祐一議員が取り上げた。それによると同機構は会費収入が16億8174万9460円なのに、人件費に14億8505万6016円も充てていた。しかも、役員15人のうち7人は「中央省庁からの再就職者」だった。

 後藤議員は「中間マージンや天下りをなくし、外国人労働者の賃金を高くするべきだ」と主張した。

 また、政府与党が来年4月の法施行を目指しているのに対して「法の施行を6か月先送りし、この間に地方の人材確保への配慮や(1)客観的かつ合理的な受け入れ上限(産業別・地域別)の設定(2)適切な外国人労働の待遇を確保するための配慮(3)在留資格の変更に際しての一時帰国(4)現行の各種受け入れ制度の実態把握に基づいた抜本的見直し(5)適切な社会保障制度と教育制度のあり方(6)家族帯同など人権的な配慮(7)多文化共生施策の充実を集中検討し、「世界に選ばれる国」にすべきだと求めた。(編集担当:森高龍二)