社民党 又市党首 本家中国も公暦は西暦、元号使用に強制ないよう 

2019年04月02日 08:21

 社会民主党の又市征治党首は1日、新元号「令和」について「安倍首相は『人々が美しく心を寄せ合う中、文化が育つという意味だ』と説明するが『令』は『命令』の『令』であり、なんとなく安倍政権の目指す国民への規律、統制の強化がにじみ出ている感が否めない」と述べた。

 そのうえで、社民党の立ち位置として「社会党時代より1950年代から強まった国体論(天皇を中心とする秩序・政体)的な様々な蠢動、例えば『紀元節』復活、靖国神社の国家護持、『日の丸・君が代』の国旗・国歌化とその強制、『一世一元』の元号制などは戦前回帰で、現行憲法の国民主権や基本的人権尊重の理念と相容れないと警鐘を鳴らしてきた。そして79年の元号の法制化については象徴天皇制とも矛盾するとして反対してきた」と説明。

 そのうえで「今日、元号の本家である中国においても『公暦』として『西暦を採用』している。元号制をとっているのは日本だけ」とし「西暦か元号か、どの紀年法を用いるかは国民の選択にゆだねるべき」と新元号の使用を強制しないよう求めるコメントを発表した。(編集担当:森高龍二)