岩屋毅防衛大臣は9日の記者会見で辺野古新基地建設について「1日も早い普天間飛行場の全面返還につなげていくため」として、改めて「辺野古への移設事業を丁寧に説明しながら着実に前に進める」考えを強調した。
また辺野古新基地建設に予定地の沿岸の軟弱地盤問題について「従来からの工法をもって、安定性を確保しつつ工事することが可能という評価をいただいたと承知している。鑑定書では地盤強度密度に関する調査においても『概略検討を行うには適切な調査密度と判断できる』旨の記載があったと承知している」と述べた。
そのうえで岩屋大臣は「地盤改良については、これから詳細な設計を行わなければならないので沖縄防衛局において具体的な検討を進めていきたいと思っている」とした。
普天間の早期全面返還実現のためといわれる中、米海兵隊が2019年航空計画で2028年まで普天間の使用計画を盛り込んだほか、改修計画も記載しているとの報道もあり、全面返還への道のりがより難しく、不透明になりつつあることが懸念される。(編集担当:森高龍二)