秋田、山口でグアム、ハワイ防護に、米研究機関

2019年06月19日 06:18

 岩屋毅防衛大臣は17日の記者会見で秋田へのイージス・アショア設置がハワイを守るための前線基地ではないのか、との説には「それは全く当たらない」と全面否定したが、米戦略国際問題研究所(CSIS)が昨年5月の報告書で「(日本の)イージス・アショアはハワイやグアム、米本土東海岸といった死活的な地域や戦略的な港湾・基地を防護することができる」としていたことを日本共産党が18日、機関紙赤旗で報じた。

 秋田県秋田市は北朝鮮の弾道ミサイル発射基地があるとされる舞水端里(ムスダンリ)から米軍ハワイ基地まで、山口県萩市は米軍グアム基地まで、いずれも「直線上」にある。

 志位和夫委員長は「秋田・山口『米国防衛』の『適地』、陸上イージス配備先、専門家が指摘、ハワイ・グアム射程の直下」と報じた赤旗記事に、ツイッターで「山岳の角度が誤り、津波対策も必要となり、『適地』の説明は『米国防衛』以外になくなった。秋田・山口を『米国防衛』の『盾』にするな!」と感嘆符をつけ抗議。政府に質すべき課題は多いが、政府・与党は予算委員会の開催要求には応じていない。(編集担当:森高龍二)