せっかくの梅雨だから思いきり贅沢に過ごす。極上のお家時間のつくり方

2019年06月30日 10:48

ハイレゾ

ロームは今夏、世界最高峰となるオーディオデバイスブランド「MUS-IC」として高音質オーディオ用D/Aコンバータ(DACチップ)を製品化する。梅雨空も楽しみに変える、最高峰の音の世界が広がる

 梅雨時期は、雨を嫌って外出を控えている人も多いのではないだろうか。実際、「出前総研」が昨年発表した調査結果によると、アンケート回答者619名の内、61.6%が「普段よりも買い物の回数が減る」と回答している。

 せっかくの休みの日に雨が降ってしまうと憂鬱な気分になる。湿気の多い室内に閉じこもっていると、心の中までじめじめしてしまいそうだ。でも、モノは考え様。雨の日だからこそ、どこにも出かけないで、家の中でどっぷりと極上のお家時間を楽しんでみるのはどうだろう。

 雨の日の家での過ごし方で定番なのが映画鑑賞。最近は4Kの大画面テレビも普及しており、映画館で観るよりもむしろ、家で観る方が映画の世界に没入できるという人も増えているようだ。 また、雨の日は読書にも最適だ。何もわざわざ新しい本を買いに行かなくても、読もうと思って買ったのにそのまま本棚の飾りになってしまっている本や雑誌の一冊や二冊、誰しも持っているのではないだろうか。天気が良いと、家にこもって読書で一日をつぶしてしまうのはもったいない気がしてしまうが、雨の日なら丸一日かけて本の世界に浸っても、罪悪感に苛まれることはないだろう。

 ただ、映画鑑賞も読書も、普通に済ましてしまうのはもったいない。その時間をさらに贅沢なものにするために、できることなら、BGMまでこだわって、贅沢に楽しみたいものだ。

 最近流行りのホームシアターシステムでも続々と、DSDやWAV、FLACなどのハイレゾ音楽フォーマットに対応したものが出回ってきている。例えば、最新のサラウンドフォーマット「Dolby Atmos」「DTS:X」にも対応した、ソニーのホームシアターシステム「サウンドバー HT-Z9F」や、2.1chながらバーチャル3Dサウンドに対応したヤマハのフロントサウンドシステム「YASシリーズ」など、メーカーによって種類も豊富なので、好みに合わせて選ぶことができる。

 また、大型オーディオ機器だけではない。高精細かつ音域の広い高音質サウンドを楽しめるハイレゾは、少し前まではハイスペックのオーディオ機器でしか聞くことが出来なかったが、最近ではソニーの「Xperia XZ Premium SO-04J」やシャープの「AQUOS R SH-03J」など、それ単体でハイレゾを楽しめる高性能なスマートフォンも続々と登場している。

 読書のBGMでも、ホームシアターでも、音によってその時間の満足感は大きく変わる。より良い音楽を求めてハイレゾ音源の普及が進む近年、その音源の忠実な再生を目指す高音質オーディオの開発においては、なんと電子部品レベルで高音質を追求した製品もある。

 50年にわたってオーディオ機器に搭載するICの製品開発を行ってきた電子部品大手のロームは、これまでの開発経験をもとに、ただ数値性能を高めるのではなく、かぎりなく原音に近い音質を再現する「音質設計技術」を確立し、最高峰となるオーディオデバイスブランド「MUS-IC」(ミュージック)を発表している。そして今夏、「MUS-IC」から、音質を決める最重要部品の一つと言われる高音質オーディオ用D/Aコンバータ(DACチップ)のサンプルを出荷する予定だ。2019年5月にドイツのミュンヘンで開催された見本市でさらに音質を向上させたDACチップを公開した。ところ、世界のHi-Fiオーディオ機器メーカーから絶賛され、多数のオファーが来ているという。また、ICとしては珍しくオーディオアワードも受賞しており、今後の「MUS-IC」製品への期待は高まるばかりだ。

 音源やオーディオ機器の高音質化は急速に進んでおり、いまやオーディオ機器に搭載する電子部品の段階から音質向上を図っている。雨の日に、好きなことを好きなだけして過ごす休日。そこに最高の音で演出を加えれば、この上ない贅沢な時間が楽しめるだろう。(編集担当:藤原伊織)