物より思い出を求める傾向 ボーナスの用途は旅行が上位

2019年07月28日 12:28

画・物より思い出を求める傾向 ボーナスの用途は旅行が上位

イオンクレジットサービスでは、ボーナス支給の予定がある男女500名に対してボーナスと買い物に関する調査を実施。令和初のボーナスを使う予定がある人は約半数。平成のボーナス利用で後悔した支払いは服の購入、良かった使い道は旅行。

 働くうえでの楽しみは人によってさまざまであるが、お金をもらえるという喜びは誰にとっても共通の価値観と言えるだろう。働いた分がお金と言う目に見える形となって支給されるとき、自分の努力や成果を認めてもらえたと実感できるケースは多い。労働の対価として毎月支払われる固定給はもちろんであるが、より一層働く人たちの嬉しい感情に直結するのがボーナスの支給である。普段の給料とは異なった特別感を抱く人も多いはずだ。支給額などはその企業や個人によって異なるものの、ボーナスのシーズンになると使い道について思いを巡らせる人も少なくないだろう。

 イオンクレジットサービスでは、ボーナス支給の予定がある20歳から49歳の働く男女500名を対象として「ボーナスと買い物に関する調査」を実施した。ボーナスは使う派と使わない派でまず意見が分かれてくる所でもあるが、令和初のボーナスに関しては何かの購入等に使おうと思っているとの答えが約半数となった。日本では改元という新たな年を迎えた感覚的な真新しさに加え、予定されている消費税増税の直前というタイミングも重なったために物やサービスの購入に前向きな姿勢が多く見られた。

 ボーナスを使う派の場合、何に使うかと言う問題もまた重要な観点となってくる。ここで平成のボーナスで購入したものとして後悔した物はとの質問に対し、最も多かった回答は洋服、次いでローンの支払である。反対にボーナスを使って良かったと感じる対象は、最も多かったのが旅行との回答であった。特別感を感じられるボーナスだからこそ、日常とは少し離れた環境や風景を味わい、思い出として残せる体験そのものにメリットを感じる傾向が強いのだろう。一方で服の購入やローンの支払いなどは日常的に行っている事の一つである。たとえいつもよりも少々贅沢な服を購入したとしても、結局着る機会がなかったとして後悔する対象になりがちな支払いとなっていたようだ。

 老後の不安や堅実なものの見方によってボーナスのほとんどを貯金に回す人も少なくない事がアンケートの結果として分かっている。日本人の国民性とも考えられる結果かもしれないが、使うにせよ使わないにせよ、後悔のないよう良く考える事が誰にとっても望ましい。(編集担当:久保田雄城)