新型コロナウイルスの猛威の陰で、米国でインフルエンザが大流行。今できる対策とは

2020年02月09日 10:27

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世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。日本においては現在、流行は認められないものの、予断を許さない状況だ

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。2月6日現在、中国本土での死者は563人に達し、感染が確認された患者が2万8000人を超えた。日本においては現在、流行は認められないものの、予断を許さない状況だ。

 世界中の様々な研究機関において、新型コロナウイルスの治療や対策についての研究が進んではいるものの、現時点ではまだ不明なことが多い。世界保健機関(WHO)の報告によれば、現時点の潜伏期間は2-10日とされてるものの、無症状病原体保持者からの感染の有無など、確かなことはまだ分かっていない。厚生労働省がすすめてしている対策としても、風邪などと同様に手洗いうがいの励行や咳エチケットの徹底などに留まる。

 一方、新型コロナウイルスのセンセーショナルな報道の陰に隠れてしまっているが、米国ではインフルエンザが大流行している。 米疾病対策センターの報告によると、今シーズンの患者数は1900万人、死者数はなんと1万人を超えたという。数字だけを見れば、新型コロナウイルスよりも一層深刻な状況だ。日本では新型コロナウイルス対策の影響もあってか、今シーズンのインフルエンザの発生状況は例年に比べて低調だが、本格的な流行時期はこれからなので注意が必要だ。

 新型コロナウイルスもインフルエンザも、現時点では飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられるため、まずは手洗いとうがいの徹底と、外出時や人の多いところに出向くようなときは必ずマスクを着用することだ。そしてもう一つは、常日頃から体の抵抗力を高めておくこと。免疫力を高めることは、様々なウイルスを撃退し、感染を予防するための基礎となる。

 例えば、インフルエンザなどの感染症対策として注目されているのが、ミツバチが作り出す天然の抗菌・抗生物質「プロポリス」だ。プロポリスの抗インフルエンザ機能については、すでに国内外に研究成果があるが、最近になって、新型インフルエンザウイルスに対しても、抑制作用があることがわかった。

 山田養蜂場の研究機関が行った実験によると、培養細胞に季節性または新型のインフルエンザウイルスを添加し、同時にブラジル産プロポリスの水抽出エキスを加えて3日間培養後、生き残った細胞の数を測定したところ、何も加えない場合には、3日後には細胞はほとんど死滅したが、プロポリスの水抽出エキスを0.04%(w/v)以上加えた場合には、新型インフルエンザであっても細胞は100%生き残ったことから、プロポリスがインフルエンザウイルスによる傷害から細胞を守ることが確認されている。

 また、プロポリスには風邪の治りを早くし、体のだるさを軽減する作用があることも実験結果で明らかにされている。新型のウイルスやインフルエンザなどのインパクトに比べて、風邪はどうしても甘く考えがちだが、発熱や咳、鼻水などの不快な症状だけでなく、高齢者や乳幼児などでは肺炎や気管支炎、ぜんそくなど重篤な病気に発展することもある。最悪の場合は命にも関わるので油断はしない方が良い。普段から予防を心がけておくべきだろう。

 ドラッグストアや薬局などでも今、マスクが品薄の状態が続いている。そんな時だからこそ尚更、手洗いうがいを頻繁に行うことはもちろん、プロポリスなどで身体の中からウイルスの侵入を防ぐ対策を講じておきたいものだ。(編集担当:藤原伊織)