安倍晋三総理は14日、中国、韓国、ASEAN(東南アジア諸国連合)の首脳と新型コロナウイルス感染症に関する特別首脳テレビ会議を行って後の記者会見で「自由、透明、迅速な形で各国が持っている情報や知見の共有を求めるとともに、ASEAN感染症対策センターの設立など、強固な連携の上に国境を越え感染が拡大していくウイルスと対峙すべきと申し上げ、各国の賛同を得た」と語った。
そのうえで安倍総理は「今この瞬間も医療従事者の皆さんは過酷な現場で命を守るために全力を尽くしていただいている。医療現場を感染から守るための防護服などの物資はASEAN地域からの輸入に依存している。危機にある今こそ連帯して物資の流通を維持すべきである旨、強調した」と述べた。
そして「いかなる措置もWTO(世界貿易機関)ルールと整合的でなければならないという点において各国の賛同を頂いた」と語った。
安倍総理は「アビガンの臨床研究を拡大していくことについて説明した。ウイルスとの闘いの切り札ともなる、早期の治療薬の開発の重要性について一致した」と述べた。特別首脳テレビ会議にはASEAN事務総長、WTO事務局長も出席した。(編集担当:森高龍二)