広島での平和祈念式典に続き、長崎での平和祈念式典でも核兵器禁止条約に一切触れなかった安倍晋三総理に、日本共産党の志位和夫委員長は10日、ツイッターで「自らは『核抑止力』論にどっぷりつかり、核兵器廃絶を『究極』の彼方に追いやっておきながら、何が『橋渡し』か」と総理の言行不一致姿勢を強く非難した。
志位委員長は9日の記者会見で「日本政府は、核兵器禁止条約への参加は『核抑止力の正当性を損なう』と繰り返し、核保有国がよりどころとする『核抑止力』論にしがみついている」と問題視していた。
そうした実態のなかで、核軍縮を巡り立場の異なる国家間の橋渡しをするとする安倍総理の発言について、志位委員長は10日のツイッターで「(安倍総理は)『橋渡し』でなく、核保有大国の『お先棒担ぎ』=共犯者がその実態だ」と糾弾した。「もはやこの首相に被爆国の首相は任せられない。核兵器禁止条約に参加する新しい政府を!」と訴えた。(編集担当:森高龍二)