安倍前総理の証人喚問必要、野田元総理

2020年12月15日 06:02

 安倍晋三後援会が安倍氏地元の後援者らを招いて催した都内ホテルでの桜を見る会「前夜祭」費用を巡り、参加者(1人5000円)の負担で足りない部分を安倍事務所側が補填していた問題で、安倍前総理自身は負担していたことを知らなかったのか。今後の捜査に待たれるが、野田佳彦元総理は14日までのブログで「前総理本人の関与があったとみるのが自然」と書き込んだ。そのうえで、安倍前総理の証人喚問が必要との考えを発信している。

 野田氏は「1人5000円の会費では足りず、不足分を補填した8~9百万円もの資金の出所が問題」と資金がどこから出たのかも解明の必要を訴える、野田氏は「秘書が独断で右から左へ動かせる金額ではありません(少なくとも零細な野田事務所ではありえません)」と書き込み、「裏帳簿や隠し口座があるのか、前総理のポケットマネーを充当したのか。いずれにしても前総理本人の関与があったとみるのが自然でしょう」という。

 また「安倍氏側が政治資金収支報告書に政治団体として支出しながら記載していなかったわけですから、政治資金規正法違反(不記載)容疑は濃厚です。公職選挙法違反(有権者に対する利益供与)の疑いもあります。そして、秘書の立件だけで終わるのか前総理にまで及ぶのかも焦点に」と注視する。

 また、安倍氏が一連のことを知っていながら国会で虚偽答弁をしていたとすれば、国会もその使命が問われると提起。「国権の最高機関で一国のトップが真っ赤な嘘をつくことを許せば、議会制民主主義は成り立ちません。嘘をついたら偽証罪となる予算委員会の証人喚問で安倍前総理に改めて説明を求めるべきです」と証人喚問を求めている。(編集担当:森高龍二)