緊急事態宣言下で深夜まで東京・銀座のクラブを訪れていたことが発覚した自民党の松本純・前国対委員長代理(衆院・神奈川1区選出)と田野瀬太道・前文部科学副大臣(衆院・奈良3区選出)、大塚高司・前国対副委員長(衆院・大阪8区選出)の3人が1日、自民党を離党した。田野瀬議員は菅義偉総理から副大臣更迭を言い渡された。3人に対しては「議員辞職すべき」との声がSNS上でも相次いでいる。
日本共産党の志位和夫委員長はSNSで「政権党がいかに危機感、緊張感、責任感を持っていないかがあらわれた。自民党は離党でごまかすのでなく、真剣な反省と対処をするべきだ」とコロナ対策での緊急事態宣言下での3人の行為に対して、より厳しい対処をするべきだと求めた。
小池晃書記局長もSNSで「3氏とも銀座の高級クラブで会食したのに(1人だったと)嘘をつき、自民党は問題発覚しても問いただすこともせず。自浄作用ゼロ。離党で済ませたのは、党に迷惑をかけたということで、国民に迷惑をかけたと思っていないから。『臭い物にふた』は許されない。『議員辞職が当然』と今日(1日)の記者会見で話した」と議員辞職は当然とする意見を述べたことを発信した。
立憲民主党の小沢一郎元自民党幹事長(衆院議員)はSNSで「自民党議員が保身のため、また嘘をついた。元国家公安委員長、つまり元警察担当大臣。先の元法務大臣と言い、もはや個人ではなく、自民党の体質の問題。このような嘘の政治の元凶は、言うまでもなく前総理。嘘をついて未だ平然としている。皆これを真似ているだけ。結局、頭が腐れば全部腐る」と発信した。
ツイッター上でも「国民が望んでいるのは議員辞職だよ」「自民党は離党届を受理せず、除名の上、議員辞職勧告をしたほうがいい」「公明党の議員は辞職したのに、この3人は居座るのか」「責任取るなら、議員辞職でしょ」と辞職すべきとの声が圧倒的に多い。自民党は離党した3人に関して、「離党は重い」として、辞職するかどうかについては「ご本人の考え次第」という立場で逃げるとみられる。(編集担当:森高龍二)