立憲民主党の福山哲郎幹事長は27日の記者会見で、菅義偉総理が東京、埼玉、神奈川、千葉には全国の高齢者の4分の1にあたる約900万人が住んでいるとして、コロナワクチンの大規模接種センターを都内に設置し、センター運営を医官・看護官ら自衛隊の医療関係者で行うよう岸信夫防衛大臣に指示したことについて「東京の場合に近隣3県を含むといわれているが、移動制限している中で、近隣3県の高齢者を東京まで移動させるのか」課題について、国会の場で政府に説明を求めていく考えを示した。
また「1万なら1万のワクチンをどこから確保するのか。自治体のワクチンのオペレーションにどのような形で割り込んでいくのかなど、わからないことだらけ。新たに近隣自治体などとの混乱が生じないのか」内容についてみていく必要があるとした。
福山幹事長は背景に「菅総理が7月末までに高齢者へのワクチン接種を終えると言ってしまったから、まずは数をこなしたいというような印象を受けざるを得ない」と、これまで自治体任せだった姿勢から唐突な防衛大臣への指示に、行き当たりばったり感を受けていた。
また福山幹事長は「医療従事者へのワクチン接種が具体的にまったくまだ進んでおらず、3割前後だと思う」と指摘。「ワクチン接種をしない状況で医師が高齢者のワクチン接種会場に出向かれているという例もあるように思う。高齢者の接種へのスピードを上げることも大事。同時に医療従事者、エッセンシャルワーカー、歯科医師にも接種をお願いするということであれば、こういったところがどうなっているのか、菅内閣として説明いただきたい」と現況の説明を求めた。(編集担当:森高龍二)