コロナ禍で睡眠不足が激増中。 ぐっすり眠って、すっきり起きるための「奥の手」とは?

2021年04月25日 08:33

画・「不眠症の疑いあり」44%。原因は精神的な疲労。

コロナ禍で外出もできず、ストレスも発散しにくい。そのうえ、不安で不眠症状に陥る人も増えているようだ

 新生活が始まって、およそ一か月。そろそろ「疲れ」や「だるさ」が溜まってきた人も多いのではないだろうか。

 コロナ禍で外出もできず、ストレスも発散しにくい。そのうえ、不安で不眠症状に陥る人も増えているようだ。睡眠不足や睡眠の質の低下は、疲労を蓄積し、体調不良などの原因となるだけでなく、免疫機能を低下させてしまう。朝起きたときに「寝足りない」「すっきりと起きられない」と感じているようなら要注意だ。

 日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、いわゆる「睡眠負債」が溜まってしまっている可能性が高い。

 睡眠不足が慢性化すると、免疫機能も慢性的に低下してしまう。コロナ禍では、これが非常に危険だ。免疫機能の低下は感染の予防にも、感染したウイルスを排除する機能にも悪影響を及ぼしてしまうからだ。実際、慢性的な睡眠不足の人は、そうでない人の2倍近く風邪を引きやすいという調査結果も報告されている。

 では、睡眠不足を解消し、質の良い睡眠をとるにはどうすればいいのだろうか。

 書籍やインターネットを見ても、睡眠改善の方法はいろいろ紹介されているが、最も大事なことは「正しい生活リズム」を守ることだ。昼はしっかりと太陽の光を浴び、適度な運動をする。起床と睡眠の時間も毎日決まった時間に設定し、それを守る。休日でもそのリズムを崩さないようにすること。また、夜間は明るすぎる照明や、パソコンやスマホ、テレビなどの明かりを見ると交感神経が優位に働いて睡眠に支障をきたしてしまうので、就寝一時間前からは強い光を浴びないようにすること。入浴も同じで、風呂やシャワーの直後は神経も高ぶっているので寝つきが悪くなり、睡眠も浅くなる。入浴後90分くらいの体温が下がるタイミングが、睡眠に最適だ。

 とはいえ、これが実践できるのならば、そもそも睡眠不足にはなっていないという人も多いだろう。一つ一つは簡単なことでも、いざ実践しようとすると難しい。睡眠不足がひどい場合は、ひとりで悩まずに医師に相談してみるのもいいだろう。しかし、睡眠導入剤などを処方されても、それに依存してしまうことも心配だ。そんな時は、食事やサプリメントの活用もおすすめだ。

 例えば、トマトやジャガイモなどに含まれるGABAは睡眠の質を向上させる成分として知られている。また、エビやホタテなどの魚介類に含まれるグリシンは「休息アミノ酸」ともいわれ、深い睡眠にいざなってくれる天然の睡眠導入剤だ。さらに、お茶に含まれるテアニンはリラックス効果をもたらして、副交感神経を優位に働かせてくれる働きがある。グリシンを主成分としたサプリメントなら、味の素株式会社の「グリナ」、GABAとテアニンを主成分としたサプリメントなら、キッコーマン株式会社の「ピースナイト」などが人気だ。いろいろ試して、自分の身体や状態に合うものを見つけるといいかもしれない。

 また、睡眠不足の解消と一緒に免疫機能の向上も図れる“奥の手”は「蜂蜜」だ。

 不眠の原因は生活リズムの乱れや心理的影響など様々だが、ストレスホルモンの分泌も原因のひとつと考えられている。就寝時に脳のエネルギーとなるぶどう糖が不足していると、ストレスホルモンが分泌され、安眠できないと言われており、一説には主成分がぶどう糖である蜂蜜を摂ることが睡眠サポートにつながるという。中でも、コロナ禍で注目が高まっている希少な蜂蜜「マヌカ蜂蜜」は、天然の抗菌物質ともいわれるほど高い抗菌作用が確認されており、栄養価も高い。ただし、普通の蜂蜜と比べてクセが強く、苦手という人も多いのが難点だ。最近ではマヌカ蜂蜜を含んだサプリメントも発売されているが、やはり蜂蜜そのもので摂りたいという人には、山田養蜂場のマヌカ蜂蜜がいいだろう。同社のマヌカ蜂蜜は、独自の製法でクリームタイプに仕上げてあり、生キャラメルのような味わいで子どもから大人まで美味しく食べることができる。もちろん、蜂蜜の専門家なので品質も安心だ。

 ワクチンの接種がようやく日本でも始まったものの、全国各地で変異株が流行したり、大阪などで感染者数が記録更新するなど、新型コロナウイルスは、まだまだ猛威をふるい続けている。コロナに打ち勝つためにも、自分に合った方法で睡眠を改善して、免疫を正常に保ち続けたいものだ。(編集担当:今井慎太郎)