日産自動車は、国土交通省の「先進安全技術の性能認定制度」において、「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」および「踏み間違い衝突防止アシスト」を搭載した9車種で、新たに認定を取得したと発表した。
2020年度に認定の対象が拡充された「先進安全技術の性能認定制度」は、高齢運転者による交通事故防止対策の強化を目的に、乗用車に加え軽貨物車も対象とした。また、装置についても「衝突被害軽減ブレーキ」は、前方の車両に対応する機能だけでなく、前方の歩行者にも対応する機能が必要になった。
さらに、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(前進時/後退時)」も追加。この前記制度は、自動車メーカー等の申請に応じ、それぞれの装置が一定の性能を有していることを国が審査、認定する制度だ。
日産は、2018年度から始まった「先進安全技術の性能認定制度(衝突被害軽減ブレーキの性能認定制度)」において、「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」を装備した延べ15車種で認定を獲得した。
また、2020年度に拡充された「先進安全技術の性能認定制度」では、「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」および「踏み間違い衝突防止アシスト」を搭載した9車種25型式(リーフ、ノート、マーチ、セレナ、日産デイズ、日産ルークス、NV100クリッパーリオ、NT100クリッパー、NV100クリッパー)を新たに申請し、すべて認定を取得した。
「先進安全技術の性能認定制度」は、高齢運転者による交通事故の防止のために設置された「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議の中間取りまとめ(2017年)で、自動車メーカー等の求めに応じ、衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全技術が一定の性能を有していることを国が確認し、その結果を公表する制度の創設検討を踏まえ、2018年に「衝突被害軽減ブレーキの性能認定制度」を創設した制度だ。
対象となる自動車は、自動車メーカーなどから申請があった乗車定員10人未満の乗用車および軽貨物車だ。
この認定を受けた自動車の情報については、国土交通省のHPで公表するほか、自動車メーカーが、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置を装着したクルマの普及促進のための広報活動などで、その情報を活用することができるとしている。(編集担当:吉田恒)