岸田文雄総理は21日、ジャシンダ・アーダーン・ニュージーランド首相と会談。外務省は「両国首脳が、ロシアのウクライナ侵略等によって国際秩序の根幹が揺らぐ中で、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、日本とニュージーランドの『戦略的協力パートナーシップ』を更に強化していくことで一致した」と発表した。
また「インド太平洋地域の戦略環境が厳しさを増す中、両国間の安全保障・防衛協力を強化することで一致。両国間の情報共有を強化するため、日・ニュージーランド情報保護協定の正式交渉を開始する」こととなった、とした。
このほか「太平洋島嶼国地域において海洋安全保障の能力構築や人道支援・災害救援等の分野における自衛隊とニュージーランド国防軍との間の連携を強化していくことでも一致。また水素関連の脱炭素化に向けた協力や宇宙協力などの経済分野における協力を更に進めていくことを確認し、両国間の人的交流の再活性化を進めていくことも確認した」としている。
両国首脳共同声明でも「安全保障・防衛協力」に関して「自衛隊とニュージーランド国防軍との間の協力の重要性を強調し、両首脳は最近のニュージーランド空軍機の日本への展開において示された緊密なパー トナーシップに留意。両首脳は機会を捉え、日本とニュージーランドの二国間演習の実施に向け、調整を進めることを歓迎した」と記した。(編集担当:森高龍二)