岸田文雄総理は24日営まれた沖縄全戦没者追悼式への参列後の記者会見で、台湾・中国の武力衝突が起きた場合に沖縄が巻き込まれる危険性について記者団に問われ「いかなる事態にも対応できるように万全を期していかなければならないが、外交努力をしっかり進めることによって、沖縄の平和をしっかり守っていく努力をしていきたい」と平和安全外交の重要性とその努力を強調した。
岸田総理は「5月の日米首脳会談においても台湾に関する両国の基本的立場には変更がないということを確認し、国際社会の平和と安定、繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定、この重要性が強調された。両岸問題の平和的解決を促すことについて、日米で改めて確認した」と語った。
また辺野古基地建設に関連して県南部の戦没者の遺骨の入った土砂が使われるのではとの懸念に対し、岸田総理は「遺骨の問題、土砂を使うことによって遺骨の収集等に影響が出るという問題、沖縄県民の皆さんが深刻に考えていることは政府としてもしっかり受け止めている」と述べた。
そして「具体的な取扱いについては今後、公式な取扱いが判断されてから進むと思うが、県民の皆さんの気持ちはしっかり受け止めながら判断されるものであると思っている」と、県民の思いに配慮した判断がされるものとの認識を示した。(編集担当:森高龍二)