辺野古計画通り、嘉手納施設建設は影響最小限に

2022年07月22日 06:55

 岸信夫防衛大臣は21日までの記者会見でさきの参院選沖縄選挙区で辺野古基地建設に反対する現職議員が当選したが、結果を受けての工事への対応を聞かれ「選挙の個々の結果について、防衛省としてお答えすべき立場にはないと考える」としたうえで「普天間飛行場の危険性除去を考えた時、辺野古移設が唯一の解決策であり、着実に工事を進めることが、1日も早い普天間返還の実現につながると考えている」と計画通りの遂行を強調した。

 一方、米軍嘉手納基地で計画されている防錆整備格納庫の建設に関して、地元の町長、町議会ともに中止を求めていることについて、岸大臣は「先日、嘉手納町より計画撤回の要請があった。防衛省から米側に嘉手納町の懸念を伝達した。防衛省として建設計画について、地元に与える影響を最小限にとどめるよう、米側と調整を行いながら、しっかり取り組んでいく」とし、建設中止を求める考えのないことを示した。

 岸大臣は「中止までは求めていない」とし、建設にあたり「現地の事情、米側からの要請、嘉手納の懸念について伝えている状況であり、影響が最小限にとどまるように調整している」とした。(編集担当:森高龍二)