日本共産党の志位和夫委員長は22日までに旧統一教会と岸田内閣の閣僚、副大臣、政務官との関係、さらに「神の国」発言まで浮上している自民党萩生田光一政調会長に強い疑問を投げた。
志位氏は第2次岸田内閣を「統一教会内閣と名付けるしかない」とツイッター発信。萩生田政調会長に対しては「政調会長にしておいていいのか」と岸田文雄自民党総裁の見識を問う投稿を行った。
『統一教会内閣』という根拠は「副大臣・政務官54人のうち23人が教団と接点を認めた」報道を受けての反応。すでに閣僚だけでも7人がかかわりを持っていたことが分かっている。
萩生田氏を「政調会長にしておいていいのか」との投稿は、TBSが報道特集で報じた「元信者の証言」による。元信者は落選中の萩生田氏が教会を頻繁に訪れていた、といい、「自民党が政権を取るまでは月1回、2回と結構来ていた。教会長の隣に座って説教するみたいな感じ」「VIP対応で、司会の人が、萩生田議員が来るので盛大にお迎えしましょうと言って、拍手でお迎えする」。
さらに「(萩生田氏は)私も御父母様(教祖)の願いを果たせるように頑張るから、一緒に、日本を神様の国にしましょう、見たいな」発言をしていたと証言。「自民党とつながりがあるということは、私たちからは絶対言ってはいけない」などとしていることを踏まえた投稿だ。
萩生田氏は参院選直前の6月、都内・八王子市子安町にある旧統一教会関連団体の世界平和女性連合「八王子家庭教会」へ生稲晃子参院議員(当時は参院候補者)とともに訪ねたことを認めているが、2009年~10年の間に毎月2回、教会を訪ね、講演や青年部の人たちに説教していたとの報道については「こうした事実は全くありません」と全面否定している。
事実はどうなのか、国会議員として説明することが求められている。岸田総理の自民総裁としての対応も問われることになる。安倍晋三元総理の「国葬」問題と絡んで、旧統一教会問題への対応など、岸田内閣への支持率は急落。毎日新聞と社会調査研究センターが今月20日、21日に行った世論調査では36%と報じられている。(編集担当:森高龍二)