立憲民主党の枝野幸男前代表は25日、2006年当時、旧統一教会関連の「世界日報」に自民党の船田元・党憲法調査会長らとの座談会に参加し、記事掲載されていた事案について詳細な説明を行った。
枝野氏は旧統一教会が「大変問題のあるカルト(反社会的狂信的団体)であり、いわゆる霊感商法を展開する許容されざる反社会的組織であると大学時代から認識していた」と言い「世界日報が関連団体であることを知っていたら、取材を受けているはずないとの強い思いがある」としている。
一方、「2006年当時は、自民党等が憲法に対する基本的な無理解の下に一方的な憲法改悪キャンペーンを進めている状況で、これに対し、民主党憲法調査会長として、媒体を問わず、自民党等の一方的な主張だけが広がることのないよう、憲法の趣旨や立憲主義を踏まえた適宜、迅速な反論を展開していた時期だった」として、掲載された内容について「旧統一協会に賛同あるいはこれを支持・支援するような内容はまったく含まれておらず、自民党等とも共通する旧統一協会の憲法についての考え方について、間違いを指摘し、批判するものとなっている」と説明。
掲載された内容について枝野氏は「自分の発言部分について歪めて伝えられることのない手続的担保を確保できているのかどうかが重要だが、今回指摘されている記事では、これらの点については確保されたものとなっている」としている。
そのうえで「より慎重に調査し対応すべきであったとの指摘については、真摯に反省し、今後、一層慎重に対応してまいります。また、旧統一協会の霊感商法を含む反社会性、カルト性は今も変わっていないと認識しており、今後も、反省を踏まえ、旧統一協会などと、ひるむことなく闘ってまいります」と対峙していく姿勢を鮮明にしている。(編集担当:森高龍二)